故人のスマホ・ネット口座・サブスクはどうする?
デジタル遺品の対応優先順位
最終更新:2026-07-13
形のある遺品と違い、スマホの中身・ネット口座・サブスクといった「デジタル遺品」は目に見えないぶん後回しにされがちです。しかし放置すると課金が続いたり、相続財産を見落としたりと実害が出ます。売れる・売れないではなく「対応の緊急度」で整理するのがこのカテゴリの考え方です。
種類別の緊急度早見表
| 種類 | 判定 |
|---|
| スマホ・パソコン(ロックがかかっている) | 急(早めの対応を) |
| 月額サブスク(動画・音楽・アプリ課金) | 急(早めの対応を) |
| ネット銀行・ネット証券・暗号資産 | 要(手続きが必要) |
| SNS・メールアカウント | 任(急がなくてよい) |
| パソコン・スマホ本体(処分したい) | 要(手続きが必要) |
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種類別の詳しい判定
スマホ・パソコン(ロックがかかっている)急
スマホ・PCは「あらゆる情報の入口」です。中に銀行・証券・サブスクの情報が入っていることが多く、開けないと他の手続きが進みません。ただしロック解除は専門業者でも困難なため、まず通信契約(キャリア)の解約と、紙の通帳・郵便物からの情報収集を並行してください。
対応のポイント
- 本体の中より、紙の郵便物・通帳から口座やサービスを洗い出す
- キャリアショップで死亡時の解約手続きを確認(端末代の残債にも注意)
- 指紋・顔認証は本人死亡後は使えない。パスコードのメモが家のどこかにないか
やってはいけないこと
- 暗証番号を何度も試してデータを完全ロックさせる
- 解約前に放置して通信料を払い続ける
- データ復旧をうたう高額業者に慌てて依頼する
次の一手
- まず解約:携帯キャリアで利用停止・解約(料金を止める)
- 情報収集:紙の郵便物・通帳から銀行/証券/サブスクを洗い出す
月額サブスク(動画・音楽・アプリ課金)急
サブスクリプションは解約しない限り課金が続きます。故人のクレジットカードや口座から毎月引き落とされ続けるため、デジタル遺品の中で最も「急ぎ」の項目です。カード明細・口座の引き落とし履歴が手がかりになります。
対応のポイント
- クレジットカードの明細を1年分さかのぼって定期課金を特定
- Apple/Google/Amazonのアカウントは複数サービスをまとめて確認
- 動画・音楽・新聞・ゲーム・クラウド保存など見落としやすい
やってはいけないこと
- カードだけ止めて未払い扱いになり督促が来る(必ず各サービスで解約を)
- ID・パスワード不明だからと放置する
次の一手
- 明細確認:カード・口座の引き落としから課金中サービスを特定
- 各社で解約:カスタマーサポートに死亡を伝えれば解約に応じる場合が多い
ネット銀行・ネット証券・暗号資産要
通帳・キャッシュカードのないネット銀行やネット証券は、遺族が存在に気づかず「見つからない遺産」になりがちです。これらは相続財産そのものなので、放置せず相続手続きが必要です。取引報告書のメールや郵便、スマホのアプリが手がかりです。
対応のポイント
- 年1回程度の取引報告書・税務書類が郵送/メールされていないか
- スマホのホーム画面に銀行・証券・取引所アプリがないか
- 暗号資産は価格変動が大きく、評価額の確定に専門知識が要ることも
やってはいけないこと
- 遺産分割を済ませた後に新たな口座が出てきて再協議になる(先に洗い出しを)
- ID不明のまま相続税の申告期限(10ヶ月)を過ぎる
次の一手
- 残高証明:各社に死亡を連絡し残高証明を取得(相続手続きへ)
- 専門家へ:暗号資産や複数口座は税理士・専門家に相談
SNS・メールアカウント(Facebook・X・LINE等)任
SNSやメールは金銭が絡まないことが多く、急ぐ必要はありません。気持ちの整理がついてからで十分です。ただし放置するとアカウント乗っ取りの標的になることもあるため、いずれは「追悼アカウント化」か「削除」を選びます。
対応のポイント
- Facebook/Instagramは「追悼アカウント」として残す設定がある
- Googleは「アカウント無効化管理ツール」で事前指定があった可能性
- 故人との思い出として一部を残したい遺族の気持ちも大切に
やってはいけないこと
- 感情的になって慌てて全削除し、後で後悔する
- 乗っ取り後に詐欺の踏み台にされるのを長期間放置する
次の一手
- 追悼/削除:各SNSの追悼アカウント化または削除申請(運営に死亡を連絡)
- 保存:残したい投稿・写真は先にダウンロード
パソコン・スマホ本体(処分したい)要
中身の手続きが済んだ端末は処分できますが、個人情報の塊なので「ただ捨てる」のは危険です。データ消去をしてから、小型家電リサイクルか下取りへ。古い機種でも『蔵出しナビ』のカメラ・おもちゃ同様、思わぬ値がつくことがあります。
対応のポイント
- 初期化(データ消去)を必ず行ってから手放す
- 2000年代の古いデジカメ・ガラケーは中古需要があることも
- アップル製品など人気機種は下取り・買取の価値が残る
やってはいけないこと
- データを消さずに売る・捨てる(情報漏洩のリスク)
- リサイクル料を惜しんで不法投棄する
次の一手
- データ消去:初期化または物理破壊で個人情報を消す
- 買取/回収:人気機種は買取、それ以外は小型家電回収へ
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※本ページの判定は一般的な傾向に基づく目安です。実際の価値は真贋・状態・市場の時期により大きく変動します。高額の可能性がある品物は複数の専門業者にご相談ください。